夏目友人帳漆 アニメ感想+らくがき

「破片は愁う」 / 「いつかの庭」 / 「とおかんや」 / 「頁の奥」 / 「ちょびの宝物」 / 「廃駅/ふたつの輪」 / 「苦手なふたり」 / 「月夜の夏目」 / 「儀式を阻む者」 / 「約束の残る家」 / 「名前を教えて」 / 「夢路より」

1話「破片は愁う」


多軌さんにミニニャンコをみせてあげてほしい。絶対喜ぶので。

OPからリッチなつくりで良かったです。あ、多軌さんの靴ってこういうディティールなんだ…。トータルコーディネートできてますね。萌え…。
夏目がニャンコ先生作るの上手いの、それだけいつも一緒にいてかたちを理解できてるんだな~って感じで好き。同じ理由でニャン先も夏目に化けるの上手いし。お互いを、よくみているってコト。
ミニの器になった土って、おそらく田沼父の仏パワーも込められた土だったんじゃないかなと思っています。元・仏像との相性良さそう。
EDはいつも原作に近い作画になるの何?本編もこれでやってほしい(無茶ぶり)

本当に箇条書き。なんだか気合がめちゃ入っててこわいんだけど。監督さんはSNSでスタッフに「お疲れ様でした」って言ってたのに0時過ぎまでまだアニメスタッフが現場仕事してるのは何故?もしかしてこのまま、八も続けてやるのかな~。とかはやくも思っています。

2話「いつかの庭」


でも、多軌さんには、真心が、あるから……。

塔子さんはかわいいなあ。今日はフライじゃなくて天ぷらだったね。若者のためにも揚げ物多めにやってそう。
藤原家ってわりと広い敷地ですね。なんか増設できそう、将来二世帯いけるなこれ(?)
やはりこの作品において「宝物」ってキーワードだな…。そこめちゃ踏んでる多軌さんって重要かも(狂)
箱庭修繕人間、箱庭だけじゃなくて妖絡みの細工物を取り扱う感じの職人がいたんだろうな~って感じ。依代の里みたいな。やはり後継者問題がどこも困難そう。祓い屋も絶えていく未来しかなさそうだし、なんかこの作品って全体的に「いずれ消える前の、最後の灯」をみている気がします。緑川作品っていつもそう。そこがせつなくていい。

3話「とおかんや」

依島さんの腕は別に怪我じゃないと思うので、戦闘時はむしろ武器にしててほしい。隠居キャラがナメられて襲われたときコテンパンにする古典。ハンディキャップってきょうび、むしろ強化の布石だから。(義手でパワーアップとか、主流。)
最後の案山子、もとはどこかの家で大事にされた箒だったのかなあ。と思った。古くなってリサイクルで案山子になって…。禁術指定されるのは技術的に特別な事柄じゃなく、その多くは素人でも知らぬ間に踏んでしまうようなうっかりごとで、それを禁じようと決めるのはいつも人側の都合なんだろうな。禁止する理と由緒がちゃんとあって、だから守るかどうかはその人の信条や状況や立場に左右される。……でも友人帳と姿写しの陣は技術的に特別な事柄だと思います。ホイホイできてたまるか、あんなもん。

4話「頁の奥」

カエダの棲む本は学生主人公のジュブナイルなのかな。
かえだって「代え柁」のことかな~とちょっと思った。主のかわりにかじをとる。カエダの本は主を守るという性質上、売り物ではない私物コーナーに置いてありそう。ずっと手放すことのない大切な本。原作を読んだときより北本とのロマンス要素が感じられなくて、拍子抜けました(ロマンスに身構えるのやめろ)。原作北本は、もっとカエダに対しての前のめりさを感じたので…。北本声優さんの演技がめちゃあっさりだったからかな。ところで私は丁寧語+呼び捨てが好きなんですが、たぶんカエダって北本のこと呼び捨てで呼ぶよなと勝手に想像して萌えています。

5話「ちょびの宝物」

チョーさん最高。この作品で好きな演者をひとりあげろと言われたら、チョーさんと答えます。声と芝居、ブレスの入れ方が常に予想外で、cuteすぎる。たくさん喋ってくれるこの話はマジで大好き。龍形態のときの芝居どういう方向性でいくのかな…斑みたいなイケボ出してきたらどうしようガチ恋になってしまう(?)と思っていたのですが、真面目度はあがってたけどそこまで変化なくて良かったです。犬の会のメンバーって個々だとみんなシャレにならん異形なんだと思うんですが、ニャンコ先生を筆頭に、夏目の前だとどんどんアホになっていくの感化されすぎてていい。

6話「廃駅/ふたつの輪」

的場一門のことやるとき、祓い屋にも依頼人にも、爆イケの成人女性がたくさん出てくるから好き(邪悪妖?)
夏目祖父の話題時の回想レイコがセーラー服+裸足で海辺にいるの、―幻想的少女のイメージ―。すぎてちょっと笑ってしまった。確かに熊本に海はあるけど…。レイコさんて夏目祖父と海デートしてたのか?蒼子事変(事変ていうな)以後にそんなアオハルやってたとしたらしたたかで好きになっちゃうな。
夏ニャンがいちゃついてるときの的場さんが微動だにしないで、ただ、じ……とふたりをみてるの、面白すぎる。右目狙い妖、ルーツにかなしい過去とか、一切ないといいな~と願っています。本当の理不尽に遭っている方が、萌える。

7話「苦手なふたり」

はあ……はあ……はあ…はあ……はあ……はあ…はあ……はあ……はあ…たすけてくれ…たすけて…っ予告でもう……はあ…たすけて………たすけてくれ………





観ました。

おさげ子ちゃんが手を伸ばしてた「日本文学全集~名作集~大正編」、近所の図書館にあったので今度借りてこよう。→(追記)借りた。読んだ。内容は革命前っぽい戦前文学でした。懐古的郷愁話多め。おさげ子ちゃん、渋い趣味してるね。
冒頭のモブ女子生徒ちゃんたち、原作版はおさげ子が興奮気味にハーフアップ子ちゃんに話してたイメージだったので、ハーフアップ子ちゃんのほうが浮ついていて、おさげ子ちゃんはむしろおっとり落ち着いた感じだったのが意外でした。というかなんかメカクレっぽいなハーフアップ子ちゃん。オタクなのか?(?)
夏目くんが思い悩むところ尺の都合でカットされてて残念。原作版はずっと(本当だろうか・"おれは”聞いてなかった・どんな人だろう・タキの……彼氏……)とループしてたっぽくて、もしここでニャン先が助言せずにこの日タキさんに会えなかったら、家に持ち帰ってずっと悩んでそう。風呂入りながらご飯食べながらお布団入りながら(タキの…彼氏…)ってなって翌朝寝不足になってる夏目、みてみたかったな。
思い悩む多軌さんかわいっ。今更だけどここって放課後の公園ですかね。学校帰りにいいエクレアを入手したはいいものの、このあとどうやって提供しよう…話のツカミは…本題に入るには…そもそもちゃんと食べてもらえるのか…という悩みっぽい。これがのちに夏目くんのおかげで「一緒に食べよう」という客人のもてなしついでに解決するから「やった!」とめちゃ喜んでるんだね。かわいいね。
というか、内心こんなに深刻に悩んでるのに、さっきモブ女子には何も気取らせずさらっと爆イケムーブしてたのがたまりません。基本的に抱え込むタイプなんだよな。それなのにこの先、奇妙なお茶会ではさあ…!(先の話をするな)
多軌さんに声をかけるときの夏目、多軌さんが「実は…」と話し出して相談を受けることが確定した時点で緊張した面持ちになってるので、彼氏発言に身構えてるようで萌えてしまう。その後の兄発覚で明らかに表情が緩んでるのもいい。あと何気にこのときのニャンコ先生も真面目な顔してるので、意外と多軌さんのこと興味津々だったんすね!とニャンタキの口になってしまう。なるな。
多軌さんの勇状況説明、かなり変わってるな。アニメ版は「帰ってきてもすぐに"出ていくことがおかしい”」という話運びになってるけど、原作は「ずっと昔から家にぜんぜん近寄らない人なのに、何度も”帰ってくるのがおかしい”」という話なので。妖くっつかれ体質は昨日今日の話じゃないってことがわかって好きなんだ、原作。
勇さんのかわいさは知ってたけど、アニメライズされると本当にめちゃくちゃ可愛くてビビった。まずお洋服が、原作では七分丈くらいにみえたけど、アニメだとぶっかぶかの長袖なのは、卑怯。彼シャツみたいになってる自分シャツなのに。許されるのか?成人男性やぞ。これが多軌の血なんですよね……、やはり多軌家ってすごい。本当にそう思った。
エクレアもそもそ食べるのかわい~。勇が「エクレアが例外的に好き(たぶんその他の甘いものは別に好きじゃない)」ってここではまだ開示されてない情報だったんだよな。
「顔に似合わずずけずけと踏み込む」発言、勇さんも夏目の外見を、なまっちょろい柔なモヤシ。くらいに侮ってたのが判明してオモロくて好き。お互いさまやねん。
離れた場所でたたずむ勇に追いつく夏目、めちゃ走ってくるの本当に好き。そういうところなんだよね、多軌さん(?) 原作で頻出する「タキは」の前置きがなくなったおかげで勇さんのことを「お兄さん」と呼ぶ夏目の図。になってて、真心ある言葉に勇も覚悟決めた信頼顔になるので、このへんで見染め始めたのかな、婿として。と思いました。(?) 「頼んでいいか?」には原作以上の含みを感じました。風が吹いて、ぐっと決意しての「‐‐はい。」これって隠喩なんですよね。任せるに足る存在になっている夏目、という描写です。違ういまロマンスの話してない!!!人間性の話をしているんだよ。

言うまでもなくこのアニメ夏目友人帳「七期」は、自分のことで精いっぱいだった夏目が、誰かのために動きたいと思って意識的にやっていく話を集めたものとなっているわけですが、その中で明確に「(大切な相手の大切な相手に)信頼され、(大切な相手を)任される」過程を丁寧に踏んでいるのがこの「七話」であることに意味を感じています。成長の一区切り。そこまでになったか、夏目くん…。感慨深いですね。

場面変わって校門前・これって夏目と多軌さん、校門前で待ち合わせしてたんですか?萌え。でもふらふら歩いてきていきなり校門で座り込む多軌さん、異常行動すぎる。放課後に夏目くんの前にくるまで平常心努めてたんだろうか。萌え。
勇にくっつくやつは大物だし、思えば多軌さんに惚れたモサモサも大物だったし。実は慎一郎を慕ってた花の香りのする妖怪たちも、結構あなどれないやつらだったのかもな。
呪われ中に着用してた多軌さんの帽子とコートは祖父のモノ説、立証完了――。回想のときだけ兄への呼称が「おにいちゃん」になってるの、めちゃ妹解像度高くていいですよね。そう、じつは妹って、幼いときと成長した時で、兄弟の呼び方が変わるんです……。なんとなく、祖父没後に「兄さん」と呼ぶようになったイメージがあります。
両親からの段ボールを隠す多軌さん可愛すぎる。なにその動き。え?……かわいっ。ころすきか? 「子供っぽくて夏目には話せなかった」がナーフされてて残念。これめっちゃ夏タキ発言すぎて噛み締めてるので。(?)
その後の、多軌さんの洞察力で真相に近づくシーンがカットされたのもつらい。推理力がある多軌さん、主体性の塊って感じで本当に惚れるから。
勇さんについてるやつ、「長首の妖」なんですね、コイツ結構お茶目で好きだな。最後手を振ってくれるし。
鳳凰の書棚を動かすときにアイコンタクトで加勢する夏目と多軌さん、通じ合ってていい。ところで三人+ニャンコでふんばって動かせる棚を、幼少勇(6歳)と老年慎一郎で動かせたあたり、慎一郎ってやはりフィジカル値高いんだろうな…と思った。立ち姿もスっとしてるし、タッパもありそう。慎一郎……好き……(多軌家のFan)
なんだかんだで実は妖のせいで隔たれていた確執だったわけで、それを解消できるのって夏目くんだけだったんだよな。と思うと、長年の膠着した兄妹関係まで解決されたらそりゃ任せるしかなわな。いや任せないでください。吾知らぬところで勝手に任されてる、何も知らない透さん。邪がなさすぎる。奇跡? それにしても任せる発言を聞いて飲み物を噴くあたり、夏目くんにも機微が育っているようでなんか。ありえるかもしれないですね。ロマンス。と思わせてくださる。一緒に飲み物噴く猫、良すぎ。まあ夏目の伴侶ってニャンコ先生にとっても「うちのヨメ」になるわけだし…(?)、他人事ではないですよね(?)
男の子と談笑してる多軌さんに御菓子持って単身特攻してくるおさげ子ちゃん、ほんとうに勇気あって好感が持てます。「すっごいイケメンの彼氏」と夏目は別だから気を遣うことないという判断ですか?ただしいよ。(?)


アニメ、ありがとう(総評)

8話「月夜の夏目」

辻きゅん…!生きとったんかワレ!(辻くんが同級生男子で一番好き)
久方ぶりの辻くん大盤振る舞いといい、教室で背景モブになってる笹田といい、あと名前のないクラスメイトとの気の置けないやりとりといい、さりげなく西村の交友の広さが光る話だったなと思います。こういう、別にモブとして出せる余地あるときなのに姿出てこないことで「顔広い西村の交友関係に多軌さん“は”入ってない」=「一般的には高嶺の花」という証左になるわけ。爆モエですね。多軌さんて夏目くんという友人を噛ませてないと西村と一切接点ないんですよ。やば。萌えすぎる。
中間テストの勉強してる日が5/15で多軌さんのお誕生日であることをわざわざ示してくれたのは、別に同級生組で多軌さんの存在を忘れてるわけじゃないですよ~の視聴者への示唆(サービス)かなと思いました。しかしおかげでちょっと絞り込めそうだな、夏目くんたちの生きている時代が。
この話は月齢が重要になります。画面に何度も月が出てくるのでその形を参考にしつつ、月の光で力を強める人形妖が、半分以上満ちた状態である上弦の月から活動できるようになったと仮定して、西村が指を拾った夜をDAY1(上弦)とすると、満月までにかかる日数は、9日間です。ちょっと計算してみました。

DAI1(上弦)指を拾う。月夜に夏目が訪ねてくる。
DAI2(小潮)5月15日木曜日(黒板に記載)。みんなで中間テスト勉強をする。
DAI3(小潮)16日。金。夏目って秘密がうまいんだな。
DAI4(長潮)17日。土。おかしを買っておいた日。
DAI5(若潮)18日。日。端折られてるけど毎日来ているらしいのでこの日も来てる。
DAI6(中潮)19日。月。みんなで弁当を食べる。
DAI7(中潮)5月20日火曜日(黒板に記載)。小テストで居眠り。
DAY8(大潮)21日。水。鼻歌を歌う夏目に名前を聞かれる。
DAY9(満月)22日。木。昼の夏目に心配される。―夜、月夜の散歩に誘われる。

辻褄は合う。
さて、これらの日時と月齢が一致する年がひとつだけあります。1997年5月です。

はいドンピシャ。ということで、アニメ時空の年代は1997年でほぼ確定です。
夏目くんらはアニメでは進級し、高校2年生16歳なので、彼らの生年月日は1981年(昭和56年)生まれということになりますね。もし令和7年でみんな存命だったら、43歳か……。ニャンコ先生ら妖たちに「小娘」って言われてる43歳の多軌さんのこと考えちゃうな(萌)

脱線したので本編感想に戻ります。漫画だとふんわりしていましたが、アニメになると人形ちゃんの挙動言動の異様さがすごくて、これを笑顔でスルーしてしまう西村の危機感のなさっぷりがむしろ奇異なレベルでした。西村、目の前でナイフ出されても「どうした~?おれくいもん持ってないぞ~?」とかズレた感想がまず出てきそう…あれ、これなんかに似てるな…………ハチワレ(Ⓒナガノ)だ!!!こいつ、ハチワレマインド男なんだッ!!!と内心感動(?)していました。ここがナガノワールドじゃなくて良かったね、西村。

9話「儀式を阻む者」

枇杷たわわ。前述のとおり、8話が5月22日で終わったので、これはその直後~6月上旬になりますね。キャラが半袖になってるところをみると、一般的に衣替えが6月からなので、たぶん6月上旬の話。
名取と的場に萌える回。製作のひと、祓い屋好きなんだな~といつも思います。とくに熱烈な的場好きがおると思う。愛されてて良かったね。
原作読んだときも思ったのですが、依島さんちと三春さんち、近すぎる。幼馴染の距離じゃん。祓い屋さん密集しすぎ。なんか地理的にイイカンジの土地なんですかね。
静司くんって的場の中でも異端そうだな~といつも思います。自分の行為にいつも「これが的場っぽいやりかたでしょ?」という第三者から見た俯瞰が入っているので、もっと他に選択肢のあることを知っているうえで、いつもあえてそれを選んでいるんだと強調しているようでいて…逆に、それを選ばざるを得ないだけなのに、ちゃんと選んでいると思いたいのかな。とすら思います。これは名取にも思うのですが。自分は自由だと言いながら敢えて不自由を選んでいる人たち。
これ原作読んだとき「ふたりきりで閉じ込められシチュ!!!??????」とかなり同人すぎて笑ったんですが、アニメになると夏目+七瀬(的場一門)パートのほうがハラハラして面白いな。
ところで私は多軌さんが出ない回をあまり記憶していないので、かなりうっすらとした記憶で喋っています。(え!?)

10話「約束の残る家」

的場さんの芝居が、全体的にかわいい系。やはりアニメスタッフさん相当的場好きなんだと思う。
的場なしで三柱をお迎えするところだった七瀬が、ボスの帰還で明らかにほっとした声になってるとこでグッときてしまった。的場一門、愛嬌があって好き。いつかこのノリで憎まれ口や軽口をたたきながらヤバイ妖に立ち向かった結果、壊滅してほしい(!?) 軍隊の和気藹々パートってDIVIDEのカタルシスのための助走だから(一門は軍隊でゎない)
政清が一瞬で祓った「災いのある大きな妖」、世界観ガン無視クリーチャーすぎませんか?腕4本あって上半身ムキムキでやばい。なにあれ。
原作では清政の恋仲相手とのやりとりも相手がどんな感じかも一切語られなかったので、もしかして同性だったのかな~とか思っていたけど一般女性でしたね。なんか、森にラスカルを置き去りにするような強引な振り方をしてたけど、相手人間なんだからもうちょっと言葉を尽くしてあげなよ。と思ってしまった。口下手すぎるよ~。泣いとる場合じゃないよ。
名取が枇杷まるっとぜんぶくれたの、自分でも言ってたけど枇杷があんま好きじゃないからなんだろうなと思った。押し付けてるわけじゃなくて。美味しく食べてくれる相手が食べた方がいいだろうという。……そういえば依島さん、あんなめちゃわさわさ実ってる木から1個ずつしかくれんかったのケチすぎてちょっと面白い。枇杷、いつも近所のひとから大量に貰うので結構食べてますが、甘くない枇杷をついぞたべたことないので、名取は相当レアを引いていると思う。ちゃんと「これあんま甘くないっすね」とか話題にしたら「なんだと!?」と話盛り上がっただろうに。そんな陽気なやりとりができるほど余裕ない頃の話、ということなんですよね。儘ならない話。
一つ目ちゃんが泣き虫でかわいくて良かった。新井さんの低めのぎこちない喋りが「人の言葉を真似る人外」感出ていてイイ…。花冠作るのに夢中になって政清見失ってるシーン、ほのぼのすぎる。でもこの子ほんとうに思い込み激しいので今度は「自分は、自由だ~」という言葉にとらわれて各所で問題行動してそう。一つ目フリーダム旅程、オモロそう。

11話「名前を教えて」

ソラノメの声が良すぎ。語りのときは渋いけどコミカルな芝居のときがcuteでめちゃ良かったです。空目の意味が「見えないのに見えたような気がすること。」「見ても見ないふりをすること。」なので、体を表してますね。壁になるタイプのカプ厨だこれ。百合を司るエルダー妖怪(違)
蒼子はすべてのタイミングに恵まれてないけど根気でチャンスをつかむ女のイメージです。原作読んだときも思ったけど、しれっと今でも生きてると思っています。おそらく60代前半。いつか孫あたりが夏目くんと出会って「祖母の旧姓は守永です」っつって浄化される。(すべて妄想)
いつもレイコの話のとき思うけど、レイコって対人・対妖のすべてにおいて逃走でオチつけてるせいでコミュ力がずっとレベル1すぎて、心配。そろそろ前進する話がみたい。それが祖父との話になるのかな。

ていうか予告に多軌さんがいて、ビューティフルドリーマーって多軌さん一切出てこないのに!?あれかな、オリガミに綺麗な夕焼けを見せるときに同行するのかな…たしかこの回、スキヤキも出るし(?)、勇さんの話とかもするのかな。思えば今季のアニオリ多軌さんって初めてだ。ドキドキ。なんか予告のワンカットで一番狂ってる。最終回の感じがとくにないのは、おそらく来週、番組終わったらすぐに8期の予告があるとなぜか思い込んでいるからです。

12話「夢路より」

7期最後ということで、日常キャラ総出演のオリジナルシーンが多くて見応えがありました。オリガミのためにいろんなところへ行くため、人吉の風景もたくさん描かれて、人だけじゃなくて風景も総出演。観光促進アニメだなあ。
原作を読んだとき、オリガミは女の子の妖で、夏目に淡い恋っぽい感情を持っていたんだろうな(そして夏目は一切気付いてないな)と思ってはいたのですが、アニオリでかなりそこが強調されていましたね。
まず笹田と和歌で、夢から目覚めても花→恋の名残。はラストに繋がる伏線。次に多軌さんとの会話の中でタイミングよく吹く風に揺れる髪は、冒頭の「長い髪がさらりと」に掛かってる。また、オリガミが夏目に姿を現す2回とも、夏目が女子(多軌さん・笹田)とふたりで話した後なので、まあそういうことなんですよね。迎えがくるときに喜ばなかったオリガミと、そのことについて口をつぐむ先生、かなり萌えでした。ニャンコ先生っていつもロマンスに対してめちゃくちゃ空気読めるの萌えすぎるんだよな。ニャン先って作中随一のデリカシーの塊。
そして、緑川作品において基本的に花は恋なので…ラストの花はつまり…花の跡(アツイヒビ収録)ってことなんですよね。そもそもタイトルの「夢路より(ビューティフルドリーマー)」って「美しき夢見る人よ 私のために目覚めておくれ」というロマンス曲だもんな。オリガミがさよならする最後のシーンでこの歌がちょっとBGMで掛かってたけど。「美しい夢を、見る人」と「美しい人が、夢をみる」が掛かったタイトルなんだ。オリガミにとっての美しい人が夏目ってこと。ロマンチックなお話でした。
部屋中に花の絵を描かれたとき、家のひとに怒られるかも、という不安がひとかけらもよぎることなく「綺麗だから見せたい」が真っ先にくるの、原作読んだときも思ったけど、確固たる信頼が醸成されていることのなによりのあらわれ。これも、夫妻と一緒に花壇の完成に喜ぶアニオリシーンがちゃんと前段になっているし…。オリガミの話と並行して夏目くんの成長のまとめもちゃんとやる、技巧派の最終話でした。今期アニメで一番好きな話だ。

そういえば原作ではニャンコ先生はスキヤキ♪と歌ってたけど竜田上げ♪になってましたね。なんでだろ。辰年だからかな(?)

多軌さんの話いいですか?ダメと言われてもするが。今期テーマな夏目の成長話に合わせて、多軌さんも女子友人と仲良くなって以前より前進した行動してるの、凄く好き。多軌透さんって夏目くんと並行して進行していく個別のストーリーアークを持った一己のひとりなんですよ。しみじみと良い。
ところで、多軌さんが本を返しに行った子の家から歩いてきたのだとすると、その子の家って結構、森のなかにあるっぽくないですか? これもしかして「名の主来たりて」で多軌さんが言及した「最近、森が騒がしいと怖がっていた友人」の家なのでは。「本」というキーワードもあるし、これは間違いなく、多軌さんにお菓子持って特攻してきた度胸ある女子高生その1、おさげ子ちゃん! おさげ子ちゃんの家って森近いんだ、へえ…(なにかを考えている)。最後にモブ多軌さんの燃料ありがとうございました。(?)
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